≡ Sturm und Donnerschlag ≡
幻の大地をまたそのうち遊べる!
リンク: ITmedia +D Games:ドラゴンクエスト“天空”シリーズ3部作、ニンテンドーDSで発売決定.
私はドラクエ6しか遊んだことが無い。唯一遊べたタイトルだというのに全クリできなかった思い出がある。1997年はいろいろあった。
うちのきょうだいが友人からDQ6のカセットを借りてきたのが始まり。世の中はプレイステーションとかセガサターンとかのいわゆる新しい据え置き機時代に入っており、返却期限のとりきめはなく貸してくれたようだった。
やがて借りた本人より遅れて私も遊べる流れになり、初めてのDQということで当時高校生だった私は、試験休み等利用して借りた人よりもたくさんプレイしまくった。(借りた本人は小学生)
全クリできなかったのは冒険の書がふっとんだから。憶えている回数は3度(実際はもう少し多かったかも)。カセットの中には3つのセーブファイルを作れるが、(1)には貸してくれたきょうだいの友人の、(2)には私のきょうだいの、(3)に私のデータが収まっていた。それが最終的には他人のデータまで消えてしまう事態となり、その時は本当に肝を冷やした。
データ吹っ飛び1回目はプレイ中にセーブをした時に起こった。画面が硬直し、リセットするしかない羽目になった。直前にセーブした所からやり直そうとリセットしたら(3)のデータが亡くなっていた。
吹っ飛び2回目はたぶんペナルティのため消したと記憶している。(1)や(2)のデータがどこまで進んだのか興味があってデータを操っていたら、何をしたのか(2)のデータを消してしまったのだ。きょうだいには謝り、罰として自分もデータを消した(と思う)。
そしてとどめの吹っ飛び3回目は起こってしまった。「狭間の世界」という終盤のステージにたどり着き、自分で次の攻略場所を探しながらラスボスのダンジョンまであと少しの順調な旅だったのに…。狭間の世界をいったん出るためルーラで目的地を選ぶ必要があったから、私は一番最初の村(夢世界における故郷)に帰ることにした。
「もうどれくらい行ってなかったかな。村人は相変わらずだけど自分の家で泊まることにしよう」と軽い気持ちで選択肢を選んでルーラを使った。画面は暗転し、ワールドマップの音楽が聴こえてきた。そして大陸に立つ絵面が見えて……こなかった。
思いがけない場所の選択でロードに時間がかかるのかと画面が変わることを信じて待ったがムダだった。泣く泣くリセットボタンを押しゲームトップに戻ると、データは3つ全て消え去っており画面にはたった一行『▶ぼうけんのしょをつくる』の文字列。カセットの内蔵電池はきれかかっている事は知っていたが、他人のデータまで消してしまいそれからFC、SFCのカセットにデータを残すゲームが嫌いになった。
話しが長くなったが、そのうちDSでDQ4/5/6が発売されると知った。DSもカセット自体にデータを残すゲームだが昔よりは丈夫になっているし、GBゲームにおいて現在までデータが消えた事はなかいし、今度こそ幻の大地の全クリを目指せそうだ。幻の大地は初の移植(リメイク)だから楽しみだ。