≡ Sturm und Donnerschlag ≡
200円で学んだこと
それは「むきエビは避けるべき物である」ということ。理由は2つ。きっかけは五目あんかけ焼きそばを作った1月に遡る。あんかけの具としてエビとイカも入れるつもりだった私は、スーパーへ買い物へ出かけたのだ。
手軽な冷凍のシーフードミックスを使う気でいたが、買い出しが夕方5時をまわってしまい、冷凍品を解凍している時間はないわな~とチルドの鮮魚売り場へ。殻・皮・臓物などが除去されてパーツに切り分けられているエビイカを探す。
すぐ調理できるイカは見当たらなくて、むきエビはあった。じゃあエビだけ入れるかと、むきエビのトレイを持ち上げた時、目に引っかかった表記があった。
添加物:ポリリン酸塩、調味料(アミノ酸等)の文字がそれだ。
え・・ポリ・・・・? ナニ・・・? つか剥きエビはいちいち化学調味料を添加するのかよとゲンナリ。むきエビの隣には剥く前の、全身露なエビがパックされてるけど、ヒゲとか足とか甲殻とかをバキャバキャ剥いてまでエビ食べたいか? と自問。答えは → いいや。全く。
えびを調理したことがなかった私は、これも経験だ決心し添加物に抵抗を感じつつも、1パック190円くらいのむきエビを購入した。
材料買って帰宅して。むきエビの下ごしらえにとりかかる。私は買い物に出かける前、「むきエビって調理前に必要な下処理はすべて済んでいるモノなの?」とグーグル先生に訊いていた。(※出発が17時を過ぎてしまった原因)検索結果で分かった答えはノー。背わた・腹わたは取られてないから、包丁や竹串で取り除かないといけないんだと。料理サイトの参考ページを思い出しながら、わたを取り・・・取り・・・あ、身がぐじゅっと千切れた(´Д`)・・・はらわたを取り・・・取り・・・ブヒ・・・スゴク、メンドクサイ・・・
わた取り作業にイラァ~っとしながらググった際にあわせて知ったことを痛感。“安価な養殖エビは、出荷が迫るとエサを与えなくなる。絶食させて、わたを極力縮こませ、ニガイわたを減らす。” ちょっとこの情報はあまりにも勝手すぎてショックだった。これが、むきエビを避けたくなった理由の1つ目。
1パック190円のむきエビは15切かそれ以上あって、半分までわたを引っ張り出したが私はもう、作業を続ける気は無くなっていた。晩飯の刻限はどんどん近づいているし、えびにこんな時間をかけてらんないし( ←自分の手際が悪い )、野菜や肉の準備はこれからだし、エビには悪いが捨て置くことに切り替えた。
その日の食事を終えて部屋に戻って。添加物のもう一方「ポリリン酸塩」についてググってみた。この薬品は、保水剤として使われているらしい・・・。エビはシメたら鮮度がぐんぐん落ちてゆく。(それは当然だ。)剥いたら一層落ちてゆく。(だろうね。)無添加では身は萎み、誰も手にしない。(世の中、見た目大事だもんね。ハムもタラコも。)
だから“ポリリン酸塩(ポリリン酸Na)を混ぜた水に、剥いたエビを漬けて水を吸わせ、似非ぷりぷりを造る。水に漬ければエビ自体の味は抜ける。味がなくなるから化学調味料で誤魔化しの味をつける。” な~ァンという素晴らしいシステムでしょう!! ( ´゚д゚)(゚д゚` )ネー 理由2つ目。むきエビ代200円は勉強代になった。
何から何まで、ニンゲンのために。うま味さえつけときゃ問題ないと思っている業界が気持ち悪い。ニンゲン全体まじ気持ち悪い。まじ不愉快。むきエビはもう使いたくないし、もし外食や惣菜に入っているエビが黒かったら、食べないわ。もしかしたら色は判断材料にならないかもしれない。加熱しても黒いエビだってピンクの着色をしてしまえば良いんだもん。ニンゲンは操作するの好きだもんね。(´Д`)ハァ…きもいきもい。早くニンゲンとおさらばしたい。